リッツ パリとリッツカールトンの違いは?アフタヌーンティー体験やドレスコードやお土産も紹介

リッツ・パリとホテルリッツの違い

リッツ パリとリッツ カールトンが全く別のホテルなのをご存知でしたか?

普段、リッツ カールトンホテルのことを「リッツ」と省略して呼んでいるので、同じホテルと思っている方が多いようです。

この記事では、リッツ パリとリッツ カールトンの違いと、リッツ パリのアフタヌーンティー体験やドレスコード、お土産などについて詳しくご説明していきます。

少しでも興味がある方は、ぜひこちらの記事で基礎知識を身につけてから、現地に足を運ばれてくださいね。

目次

「リッツ・パリ」と「リッツ・カールトン」は経営が違う

まず、2つのホテルの違いについて、筆者の実体験も含めて詳しく説明していきます。

リッツ パリについて

「リッツ・パリ」は、伝説のホテル王と呼ばれたスイスの実業家セザール・リッツ氏が1898年に開業したホテル。

1906年には、ロンドンに「リッツ・ロンドン」が開業。

「リッツ・パリ」も「リッツ・ロンドン」も、その町で育った昔からのセレブに愛されている老舗の超高級ホテルです。

「リッツ・パリ」があるのは、高級ブランドが集結する“世界で一番豪華な広場”と言われるパリ1区のヴァンドーム広場の15番地。

ヴァンドーム広場の中でも一際気品と重厚感に満ちた「リッツ・パリ」はパリの数あるホテルの中でも一番高価なホテルと言われています。

筆者は、以前パリのフラワーショップで働いていた時に、パリファッションウィーク中に「リッツ・パリ」に滞在するモデルさんに花を届けた事があります。

荘厳な正面ファサードからホテルに入った瞬間、言葉が見つからないほど美しい内装に感動したのを覚えています。

また、フロントの方の対応の上品さにもホテルの格式高さを感じ、フロントに花を届けるだけの仕事でしたが、ホテルを去るのが惜しいほど魅了されました。

オープン以来、各国の数え切れない著名人を顧客にしているリッツ パリ。

アメリカの作家ヘミングウェイ、クチュリエのココ・シャネルが長年自宅のように過ごし、愛したホテルとしても知られています。

ホテルのスイーツルームの多くには、宿泊した著名な顧客の名前が付けられており、歴史を所々に感じることができます。

「ザ ・リッツ・カールトン」とは

1927年、アメリカのボストンに最初の「ザ ・リッツ・カールトン」がオープン。

前例のない高いレベルの顧客サービスでホスピタリティ業界に革命をもたらし、現在では世界最大のホテルグループ「マリオット・インターナショナル」の最高峰ラグジュアリーブランドとして、世界30ヶ国で100軒以上展開されています。

世界中のどのリッツ・カールトンを訪れても変わらない高いサービスレベルを誇ることでも有名で、ホスピタリティを大切にする企業では「ザ ・リッツ・カールトン」のサービスをロールモデルしているところも多くあります。

パリに「ザ ・リッツ・カールトン」 はある?

実は、フランスには「ザ ・リッツ・カールトン」のホテルはありません。

ヨーロッパではドイツ、オーストリア、ポルトガル、スペイン、アイルランド、トルコ、ロシアなどに「ザ ・リッツ・カールトン」の施設が展開されています。

ただ、マリオットグループのホテルはパリ市内だけでも30軒以上、フランス各地には60軒以上展開されています。

例えば、オテル・リッツ・パリの近くにあるウェスティン パリ ヴァンドームもマリオットグループのホテルなんです。

このように、リッツ・カールトン という名のホテルはなくても、グループホテルはたくさんあるというわけです。

日本国内の「ザ ・リッツ・カールトン」は7軒

日本国内においては、1997年に開業した大阪を皮切りに、2023年にオープンしたばかりの福岡まで、計7軒の施設があります。

ザ ・リッツ・カールトン大阪→宿泊記

ザ ・リッツ・カールトン東京→宿泊記coming soon

ザ ・リッツ・カールトン沖縄→宿泊記

ザ ・リッツ・カールトン京都→宿泊記coming soon

ザ ・リッツ・カールトン日光→宿泊記

ザ ・リッツ・カールトン福岡

東山ニセコヴィレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ→宿泊記coming soon

リッツ パリの値段は?

パリでも一番高いとされるリッツ パリの宿泊費っていくらくらいなのでしょうか。

主な部屋のタイプと部屋の特徴、大人1人宿泊時の料金をまとめてみました。

(※値段は時期によって変動します。2024年2月現在)

スーペリアルーム


フランスらしい装飾とゴージャスな色使いが特徴のスーペリアルーム。カンボン通りまたは、テラスヴァンドームを一望できる、約35㎡のお部屋。

1泊 2000€ (319,000円)

エグゼクティブルーム


ホテル内の美しく整備されたフランス庭園、またはテラスヴァンドームを望むことのできる約40㎡のお部屋。

1泊 2100€ (335,140円)

デラックスルーム


パリらしいエレガンスに満ちた客室に、大理石が使われたゴージャスなバスルーム。カンボン通りまたは、庭園を眺められる贅沢が詰まった約45㎡のお部屋。

1泊 2200€ (351,130円)

グランドデラックスルーム


ホテル自慢の大庭園を望むベッドルームとリビングルームが独立した、55㎡のゆったり広さのあるお部屋。

1泊 2500€ (398,790円)

ジュニアデラックススィート


贅沢な装飾が施された65㎡。純粋な伝統的フランス式スタイルの非日常を味わえるお部屋。

1泊 2950€ (471,200円)

となっています。
さすが格式の高さを感じるお値段です。


実はこの上にも著名人の名前がついたスイートルームなどまだカテゴリーがあります。

リッツ パリのドレスコード(服装)は?

さて、ここまで説明してくると、オテル・リッツ・パリのドレスコードが気になりますよね。

実は、ドレスコードの基準も昔とはだいぶ変わってきているようです。

以前は、昼はスマートカジュアル、夜はフォーマルと昼でもジャケットを羽織るのが当たり前だったようです。

でも、今では昼はカジュアル、夜はスマートカジュアルと、時代と共にオシャレの定義も変わっている流れに柔軟に対応しているようです。


ですので、スマートカジュアルといえども必ずジャケット着用の必要はないそうです。


ただ、ショートパンツやビーチサンダル等はお断りされるので、お気をつけ下さい。


筆者の友人がパリの旅行会社が提供する、リッツ パリで朝食をとるプランに申し込んでいました。


朝の時間もドレスコードは厳しくなく、心地よくサービスを受け、特別な時間を過ごせたと言っていました。

「リッツ・ロンドン」のドレスコードは世界一厳しい!?

一方で、オテル・リッツ・パリ同様、セザール・リッツが手掛けたホテルリッツの「リッツ・ロンドン」のレストランは、世界一ドレスコードが厳しいとして知られているようです。


男性はジャケットにネクタイ、革靴を着用、ジーンズやスニーカーはもちろん禁止など、ホテルリッツロンドンの利用規約に「クライアントの責任」としてドレスコードを求められているほどです。


リッツ パリは、ドレスコードがそれほど厳しくないとしても、素敵な装いをしたくなる場所であることは間違いないと思います。

リッツ パリのアフタヌーンティー

リッツ パリには、なかなか気軽に宿泊はできないかもしれませんが、ホテル内にあるレストランやバーは宿泊していなくても利用できます。

筆者もリッツ パリの魅力を実際に感じてみたくて「Bar Vendôme(バー ヴァンドーム)」でアフタヌーンティをいただいたことがあります。

美しく整えられた中庭でのティータイムは少し緊張したのですが、接客もフレンドリーで堅苦しくなく、上品さと柔らかさを感じるレストランの雰囲気にリッツの世界観を垣間見た気がしました。

手を付けるのがもったいないくらいの見た目の美しさと、どれを食べても感動する美味しさ、世界最高のパティシエ、フランソワ・ペレ氏のペストリーをいただけるのも最高の贅沢でした。

リッツ・パリのレストラン

ホテル内にはBar Vendôme(バー ヴァンドーム)以外にも有名シェフが腕を振るうレストラン、お洒落なバーがあります。

Restaurant Espadon(レストラン エスパドン)
才能あふれるシェフ、ウジェニー・ベジアとのコラボレーションによるレストラン「l’Espadon」。ホテルの中庭を見下ろす豪華な空間で、ユニークな美食体験ができるレストランです。

・Bar Vendôme(バー ヴァンドーム)
朝から夜までオープンしているバー・ヴァンドームは、バーという名がついていますが、朝食をとったり、アフタヌーンティーを楽しめます。

ハープの演奏を聞きながらテラス席でお茶を楽しんだり、ピアノの演奏をバックにお酒を飲んだりと、1日中優雅な時間を過ごすことができます。


ガラス張りの天蓋のもと、パリの伝統的なブラッスリーの雰囲気を楽しめます。

・Salon Proust(サロン・プルースト)
14時から18時の間、サロンスペースでアフタヌーンティを楽しめる場所。

フランソワ・ペレ氏のフィナンシェ、パイ、カヌレやクッキーまで、豊富な種類の焼き菓子をおいしいお茶とともに存分に楽しむことができます。

Ritz Bar(リッツ バー)
巨大な真鍮の円形型ランタンに柔らかな灯りが灯され、天井いっぱいに広がる星と星座のフレスコが魅力的なバーです。

・Bar Hemingway(バー ヘミングウェイ)
ホテルの顔と言っても良い、ヘミングウェイがお気に入りだったバー。敷居の高さを感じますが、実はとっても温かく人間味を感じる空間です。

リッツ パリのおすすめのお土産

リッツ パリのお土産として人気があるのは、シェフパティシエ、フランソワ・ペレ氏の極上パティスリーではないでしょうか。

以前は、ホテル内のみでしか堪能できなかった彼のお菓子を気軽に味わえるカフェが2021年にオープンし、最高級のスイーツを楽しむことができるようになりました。


その為、リッツ パリを訪れた方もそうでない方もパリのお土産としてとても人気があります。

パッケージがリッツらしく高級感がありおしゃれなのもおすすめポイントです。

また、ホテル内の美しいパサージュにあるギフトショップ「Ritz Paris」ではオテル・リッツ・パリのオリジナルグッズを購入することができます。

リッツパリオリジナルのシャンパンやカトラリー、バスローブ、リネン類、ジャム、オテル・リッツ・パリの制服を着たテディベアなど色々な物があるので、みるだけでもワクワクする場所です。

いつか行きたい憧れの「リッツ・パリ」

「リッツ パリ」と「ザ ・リッツ・カールトン」、それぞれに違った魅力はありますが、今回はリッツ パリについて詳しくご説明しました。

世界でも名高いラグジュアリーホテルなだけに、足を踏み入れることすら躊躇してしまうかもしれません。

でも、これだけ素晴らしい空間を感じずにパリを去ってしまう方がもったいないと思うんです。

リッツ パリでティータイムを楽しむだけでも、ホテルの歴史、リッツ パリの独特な世界観を感じることができるので、ぜひ一度体感してみて下さい。

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